2022年6月28日 オランダ代表のスヴェン・ボトマンがリールから5年契約で加入した。スヴェン・ボトマンとはどんな選手なのか調べてみた。
生年月日 | 2000年1月12日 |
出身 | オランダ |
身長 | 195cm(193cm?) |
体重 | 81kg |
ポジション | DF |
利き足 | 左足 |
スヴェン・ボトマンの家族構成と子供時代
スヴェン・ボトマンはオランダの首都アムステルダムの郊外にあるバトヒューフェドルプで生まれました。
3兄弟の3男で、長男がルーク・ボトマン、次男がニールス・ボトマン。5歳の時フィールドホッケーとサッカーをやったがホッケーがうまくいかず、スヴェンはサッカーを選んだ。父親と兄弟はフィールドホッケーが好きだったので、スヴェンの選択は家族からみて意外なものだった。
スヴェンの父親シャーク・ボトマンはトヨタの自動車ディーラー「トヨタ・ボトマン」で、50年以上の歴史のあるディーラーのようで本人も車が好きな様子。母親はアンネミーク・ボトマンは体操選手だった。夫婦そろってホッケーが好きだった。
2008/2009にRKSVパンクラティウスに入団した。ここからスヴェンのサッカー人生が始まりました。翌年アヤックスのユースに選ばれた。
アヤックスユース~ヘーレンフェーン時代
2009年の9歳にアヤックスユースに所属し、2017/2018シーズンにU-19に昇格した。翌年の2018/2019シーズンの8月17日に2部のエールステ・ディヴィジ ヤングアヤックスの一員としてデビューした。1シーズンで28試合に出場し2得点を挙げた。
2019/2020シーズンはSCヘーレンフェーンにレンタルされた。ヘーレンフェーンではイブラヒム・ドレシェヴィッチとCBのコンビを組み、新型コロナウイルスの影響によるリーグ打ち切りまでのリーグ戦26試合すべてでスタメンフル出場を果たした。得点は2得点を挙げた。
2020年、LOSCリールに5年契約で加入となった。アヤックスには1度も出場することはなかった。
LOSCリール時代
2020年のリールはビクター・オシムヘンがナポリに、ガブリエル・マガリャエスがアーセナルに移籍した年で、カナダのエースとなるジョナサン・デビッドも同時期に加入した。加入前の2019/2020シーズンは4位でEL出場権を獲得している。
出場数 | 出場分 | 得点 | アシスト | 最終順位 | |
2021/2022 ECL | 5 | 418 | 0 | 0 | ベスト32 チェルシー戦負け |
2021/2022 Leag1 | 25 | 2250 | 3 | 0 | 10位 |
2020/2021 UEL | 7(1) | 663 | 0 | 0 | ベスト32 アヤックス戦負け |
2020/2021 Leag1 | 37 | 2340 | 0 | 0 | 1位 |
加入した2020/2021シーズンは10年ぶりとなる通算4度目の優勝を果たした。リールを少し振り返ると優勝監督はマルセロ・ビエルサ前監督に代わって就任したガルティエ監督。当初18位だったチームを引き継ぎ残留に導くと、翌シーズンに2位、2019/2020シーズンは4位と好成績を果たした。そのガルティエ監督は優勝した2日後に監督を去る決断をした。2021/2022シーズンはボルドーでの監督経験があるグヴェヴェネックが監督を率いた。
ボトマンは主に442の左CBを担当し、右CBはポルトガル代表経験のあるジョゼ・フォンテとタッグを組んだ。GKはフランス代表のメニャンで強固の守備陣を形成した。2021年シーズンはわずか3敗でPSGの4連覇を阻止している。
2021/2022シーズンのUCLではグループGでRBザルツブルク、セビージャ、ヴォルフスブルクと同じ組で勝ち点11を挙げ、1位通過している。負けたのはAwayのRBザルツブルクのみ。ノックアウトステージではチェルシーにトータルスコア4-1の完敗を喫してる。この2試合パス成功率は90%を超えており、チェルシーのシウバ、リュディガーを超えている。
リール所属選手で注目すべき選手は、ニューカッスルにいたハテム・ベンアルファだろうか。35歳で出場時間も300分と全盛期ほどではないが、ニューカッスル移籍に一役かっているかもしれない。
オランダ代表として
15歳から年代別代表に選ばれていたボトマンが最初にフル代表に選ばれたのは2020年11月12日、シティDFのアケがスペイン代表との親善試合で負傷交代した翌日に初招集した。このときまだ20歳だった。
招集されたネーションリーグのボスニアヘルツェゴビナ戦、ポーランド戦はベンチで出場することはなかった。この時左CBはブリントが担った。左利きのCBとしては世界一のDFとして名高いファン・ダイクがいるが、ニューカッスルで活躍してW杯出場するところを見てみたい。
プレースタイルと人間性
リーグアンでは3番目に多い86%のパス回数を記録しており、後方からのロングパスによって試合を組み立てることを得意としている。また2m近い身長があり、空中戦や1対1のデュエルも強い。懸念としては足はあまり早くないようなので、プレミアリーグのスピード感に対応できるかがカギとなる。
リールでタッグを組んでいたジョゼ・フォンテはファン・ダイクやペペといったトップクラスのCBと一緒にプレーをしてきた。そのフォンテがボトマンを以下のように述べている。
「彼は機械のようにミスをしない男だ。また若い選手にしては、とてもオープンに学び、指示を受け、自分のゲームを向上させることを示している」
監督であったガルティエ監督は以下のように述べている。
「サッカーでは、声を出すリーダー、ジェスチャーをするリーダー、チームを揺さぶるリーダーがいる…私にはそういうのが何人かいる」「しかし、パフォーマンスによって模範を示す人もいる。スヴェンがこのタイプのリーダーとして台頭してきたことは事実だ。」
戦術的な特徴などはあまり詳しくないので、このサイトに詳しく乗っていたのでご参考に。
感想
スヴェン・ボトマンは若くから期待されていた有望なセンターバックで、ACミランとの競争に勝ち加入してくれたこと本当に驚いている。彼自身プレミアリーグを目標のリーグとして挙げていて、そこが決めてになってくれたかと思う。同じ左利きでCBのダン・バーンとはポジションが被るのではないかと心配な面もあるが、どうやってボトマンが活躍していくか今から楽しみである。ファンダイクのようなプレミアを代表するディフェンダーになってくれることを願っている。
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